テキスト編集の知識 譜面ファイルを、メモ帳やワードパッドで開いてみましょう。(画像) これが譜面ファイルの正体です。 大昔は、このようなソースを直接テキストで記述して譜面を作っていましたが、 BMSCの登場によって、テキストを介さなくても簡単に譜面が作れるようになりました。 とはいえ、ソースの構造を理解しておくと、いまでも意外なところで役立ちます。  簡単なヘッダ修正を行う場合(#TOTAL調整など)  譜面エディタで保存すると、ソースが汚くなる場合(分解能192で割り切れない倍率の小節長変更時など)  一部の配置の間隔だけを変更したい場合(16分間隔のBGAループを、32分間隔に変えたいときなど)  変拍子が100小節以上続いたりして、BMSEで1小節づつ拍子入力するのが面倒な場合 ここでは基本的な知識だけ紹介しておきます。 ●ヘッダ *---------------------- HEADER FIELD #PLAYER 1 #GENRE foon #TITLE (^^) #ARTIST Yamajet #BPM 140 #PLAYLEVEL 1 #RANK 0 #VOLWAV 100 #TOTAL 83 #STAGEFILE %EMAIL %URL #WAV01 kick.wav #WAV02 kick.wav #WAV03 clap.wav #WAV04 clap.wav #WAV05 v_f.wav #WAV06 v_o.wav #WAV07 v_o.wav #WAV08 v_n.wav #WAV09 v_foon.wav #WAV0A bass.wav #WAV0B ohh.wav (説明) ●配置データ部分 *---------------------- MAIN DATA FIELD ←ここから配置データですよ、というコメント文。(消しても問題ないです #00112:00060600 ←#001小節/1P側/2鍵盤に、#WAV00,06,06,00,を配置する。(1小節を4等分するリズム=4分音符) #00114:05 ←#001小節/1P側/4鍵盤に、05,を配置する。(1小節を1等分するリズム=全音符) #00115:00000008 ←#001小節/1P側/5鍵盤に、00,00,00,08,を配置する。(4分音符) #00101:0100020001020100 ←#001小節/BGMに、01,00,02,00,01,02,01,00,を配置する。(1小節を8等分するリズム=8分音符) #00101:0300040003040300 以下略 #00101:000B000B000B000B #00101:0A000A000A0A0A00 #00212:0006070000000000 #00214:05 #00215:0000000800000000 #00216:0000000000090000 #00201:0102010200000000 #00201:0304030400000000 #00201:000B000B00000000 #00201:0A0A0A0A00000000 (※説明) (※同箇所をBMSEで開いた図解も併記) 拍子と音符のリズムの関係が、そのまま内容文の記述方式に対応しています。 #WAV00 は休符扱いであることに注意しましょう。「休符を置く」と考えるといいです。 また、省略可能な記述は省略されていることに注意しましょう。 たとえば、上の配置をすべて8分音符で記述しなおすと、↓こうなります。 横倒しに見れば、そのまんまBMSEですよね。 #00112:0000060006000000 #00114:0500000000000000 #00115:0000000000000800 #00101:0100020001020100 #00101:0300040003040300 #00101:000B000B000B000B #00101:0A000A000A0A0A00 #00212:0006070000000000 #00214:0500000000000000 #00215:0000000800000000 #00216:0000000000090000 #00201:0102010200000000 #00201:0304030400000000 #00201:000B000B00000000 #00201:0A0A0A0A00000000 変拍子もBGAも、考え方はまったく同じです。 #xxx02:1.75 ←小節長1.75(= 7/4 拍子 =「4分音符×7個ぶんが1小節の長さですよ」という宣言) #xxx11:0f0f0f0f0f0f0f ←1小節を7等分するリズム(小節長1.75のとき、これは4分音符。) #xxx04:1213141516171819 ←BGAが8分単位で BMP#12 から #19 まで順に表示されます #xxx07:F1F2F3F4F5F6F7F8 ←レイヤーが8分単位で F1 から F8 まで順に表示されます 見方に慣れれば、譜面エディタと大差ないことが、実感として分かってもらえたでしょうか? ・ソースのアルファベット記述は大文字でも小文字でもオッケーです。 #xxx11:0f0f0f0f0f0f0f #xxx11:0F0F0F0F0F0F0F この2文は等価です。譜面エディタを通すとすべて大文字になります。 ・必要なことさえ記述してあれば、記述の順番はバラバラでも構いません。  たとえば BMSC / BMSE では、配置データのソースは小節ごとにまとめて出力されますが、  GDAC では「小節長」「BPM」「1P側」「2P側」「BGA」「BGM」という具合に分けられて出てきます。  場合によってはそっちのほうがテキスト編集がしやすかったりもします。 ●BGMの並べ方  (例図)  BMSE でパートを分けて縦に並べたうえで、編集しづらくならない程度に BGM を左のほうに寄せて、  #PLAYER 3 にしたときに BGM もだいたい画面内に収まって見えるようにしておくと、  DP譜面がとっっっっても作りやすくなります。容量も数KB-数十KB減ります。  譜面ファイルの容量がなぜ違ってくるかというと、(ソース図比較、"00"の有無)  BMSEがない時代には、こんな例もありました。(ボレロDPの1メガ版とそのソース図、"00"の有無)  しかしなんでもかんでも左詰めにすると、今度は編集しづらくなってしまうので気をつけましょう。  (ここでBMSCの「編集情報を記録する」を説明) ●応用 #00104:1213141516171819 #00204:1213141516171819 こんなBGAループがあるとき、 #00104:12131415161718191213141516171819 #00204:12131415161718191213141516171819 ループをコピーしてうしろにくっつけるだけで、 BGAのループを2倍速にできたりします(笑 こういう作業はBMSEよりテキストでやったほうが、早いし簡単です(多少の慣れが必要ですが) リズムと記述の関係を把握していると、いろいろなときに役に立ちます。 たとえば、(微倍速のソフランとか。略 ●その他 たとえば「SWORD / elefant&rose」の正規譜面をテキストで開いてみると・・・ ※こういった、ソースと関わりのないテキストデータは、BMSEで上書き保存すると消えてしまいます。注意! 以下ありえない例  U9  L  韓国について ●拡張命令の記述  ランダムとかもここで書けそうな流れですが・・どうしましょう;