LR2 beta3 090916 以降のバージョンは “プレイアブルなビューワ” として利用可能です。LR2 は動画も含むほぼあらゆる譜面に対応しているため、再生プレイヤーとしてのみならずビューワとしても超強力です。

  1. LunaticRave 2
  2. 動作環境
  3. ビューワの設定に LunaticRave 2 をてっとりばやく追加する:
  4. LR2 コマンドラインオプション
  5. おまけ

LunaticRave 2

LR2 beta3 100201 + BMSE 1.3.8

http://www.lr2.sakura.ne.jp/index2.html [https://web.archive.org/web/20150112023917/http://www.lr2.sakura.ne.jp/index2.html] (外部リンク) から、beta3 100201 フルセットをダウンロードして展開します。インストール先は任意ですが、ここでは BMSE フォルダ配下に LR2 を収めるディレクトリ構成で話を進めます。

とりあえず LR2 は起動せずに作業を進めます。

動作環境

対応 OS:

Windows 10/8.1/8/7/Vista/XP

  • Windows 2000 もビューワ用途に限れば動作しますが、LR2 の選曲画面を表示すると強制終了します。キー割り当てやスキンなどの変更は、Windows 2000 の外で行う必要があります。
[Windows XP SP1・XP 無印・2000] 別途必要なファイル:

DirectX (9.0 以上) ランタイム

  1. ダウンロードします。Bing Bar などが不要ならチェックを外します。
  2. C ドライブ直下にフォルダを新規作成します。仮に ZZ と命名します。
  3. ダウンロードした directx_feb2010_redist.exe または directx_Jun2010_redist.exe を【C:\ZZ】内に配置して実行します。
  4. “Yes” を押して次に進むとテキスト入力枠が現れます。
  5. 入力枠に C:\ZZ と入力して “OK” を押します。
  6. C:\ZZ】内に多くのファイル群が展開されます。
  7. 展開された DXSETUP.exe を探して実行します。
  8. 再起動を要求されるので、やりかけの仕事など保存して再起動します。
  9. 再起動後、用済みの【C:\ZZ】フォルダを中身ごと削除します。

Windows XP SP2 以降では、素のままでも LR2 は動作します。

  • Windows XP SP2/SP3 は DirectX 9.0c を標準搭載しています。
  • Windows Vista 以降は DirectX 10 以上を標準搭載しています。

Windows XP SP2 以降には DirectX 9.0c ランタイム最終版 (June 2010) [https://www.microsoft.com/en-us/download/details.aspx?id=8109] (外部リンク) をインストールできます。Web インストーラ [https://www.microsoft.com/ja-jp/download/details.aspx?id=35] (外部リンク)から導入しても “June 2010” と同じバージョンが入ります [https://support.microsoft.com/ja-jp/kb/179113#mt1] (外部リンク)

BMIIDXView2015 [http://www.charatsoft.com/software/bmview/index.html] (外部リンク) などを使う場合は、DirectX 9.0c ランタイム (June 2010) が別途必要です。DirectX 9.0c ランタイムが DirectX 10 以上に対して悪影響を及ぼすことはないので、Windows Vista 以降にも “June 2010” 版を導入して構いません。

導入済みの DirectX 9.0c ランタイムのバージョンを確認するには、C:\Windows\System32】または【C:\Windows\SysWOW64】の直下を探します。d3dx9_43.dll が存在しない環境には、最終版 (June 2010) がまだインストールされていません。

[Windows 2000] 別途必要なファイル:

Platform SDK Redistributable: GDI+ [https://www.microsoft.com/en-us/download/details.aspx?id=18909] (外部リンク)

GDI+ がないと LR2.exe 起動時の設定画面を利用できません。Windows XP 以降は GDI+ を標準搭載しているので導入不要です。

  1. ダウンロードした WindowsXP-KB975337-x86-ENU.exe を実行し、適当なフォルダに展開すると、2 個のフォルダが現れます。
  2. 展開されたフォルダを辿り、【asms → 10 → msft → windows → gdiplus →】の中にある gdiplus.dll を見つけます。
  3. gdiplus.dll を【C:\WINNT\system32】直下にコピーします。
  4. 用が済んだ WindowsXP-KB975337-x86-ENU.exeasmsidw フォルダを削除します。
  • この GDI+ v5.2.6001.22319 は、[MS09-062] のセキュリティ更新版です (2009年8月13日)。これより古い版は論外なので、Windows 2000 に導入済みの古い版はすみやかに更新してください。GDI+ は頻繁に脆弱性が修正されるので ([MS13-054][MS16-055][MS16-090][MS16-106])、可能なら [MS16-120] に関する修正 [http://blog.livedoor.jp/blackwingcat/archives/1937579.html] (外部リンク)などを当てておきたいところです。
[Windows (Non-Japanese language)] 別途必要なファイル:

MS ゴシック (msgothic.ttc)

日本語版以外の Windows 10 は日本語フォントを持ちません [https://blogs.msdn.microsoft.com/japan_platform_sdkwindows_sdk_support_team_blog/2015/11/24/windows-10-12-2/] (外部リンク)Japanese Supplemental Fonts を追加する必要があります [https://twitter.com/aoiro_manbow/status/600554185981964289] (外部リンク)。他言語パックを導入できない “Windows 10 Single Language” で LR2 を起動することは困難でしょう。


ビューワの設定に LunaticRave 2 をてっとりばやく追加する:

  1. BMSE をいったん起動して閉じます。
  2. bmse フォルダ内の bmse_viewer.ini をメモ帳などで開きます。
  3. 以下の記述をコピーして貼り付けます。(記述追加例)

    LR2
    LR2body.exe のパス (適宜書き換える)
    -A -NS <filename>
    -NS <filename>
    -S
    改行 (必須)
  4. bmse_viewer.ini を上書き保存し、BMSE を起動します。
  5. ビューワ選択枠から LR2 を選び、正常に呼び出せるか確認します。

『設定プログラムの JUKEBOX1 タブで、曲を検索するフォルダの登録を行ってください。』

このエラーが出る場合、LR2.exe を単独起動して、“JUKEBOX” を登録してください。データベースが空でさえなければ内容は何でも構いません。“JUKEBOX” に BMS フォルダをドラッグ・アンド・ドロップすれば BMS を追加できます。

Windows Vista 以降では、ドロップ登録に管理者権限が必要な場合があります。C:\Program Files】配下などに LR2 フォルダを置かないでください。登録できない場合は LR2.exe のプロパティを開き、【互換性】タブ → 【管理者としてこのプログラムを実行する】をチェックしてください。

JUKEBOX1 タブで、BMS フォルダを適当に登録してください。MAIN タブで、「ウィンドウモード」にチェックを入れてもよいでしょう。

ビューワとして使う際はウィンドウモードでの起動をお勧めします。


キーコンフィグやスキンなどの設定は、LR2 を単独起動して適宜変更してください (Windows 2000 の場合は無理ですが)。

LR2 自体に関する詳細は、LR2 のヘルプなどを参照してください。

LR2 をビューワ専用に用意する場合は、ダミーのルートフォルダを LR2 フォルダ内に置いて登録しておくと、LR2 をフォルダごと USB などに入れて持ち運ぶことができ便利です。(『exeと同階層、もしくはそれ以下の階層のフォルダの場合、相対アドレスでジュークボックスに登録される』ため。)


ビューワの設定ウィンドウから LunaticRave 2 を追加する:

DDR の頁を参考にしてください。引数は変更する必要があるのでご注意を。

BMSE と連携する際の注意点

LR2 は「現在位置から再生」「再生を停止」に対応していません。

最初から再生 (F5) で呼び出すと、編集中の譜面を最初からオートプレイします。

現在位置から再生 (F6) で呼び出すと、編集中の譜面を最初からテストプレイします。

再生を停止 (F7) で呼び出すと、LR2 が通常起動します (編集中の譜面を読み込みません)。Windows 2000 の場合は選曲画面を表示できず強制終了します。


ビューワ枠から呼び出された LR2 は単曲再生モードとなり、再生が完了するとプレイリザルト画面を表示したのち終了します。

リザルト画面で任意の白鍵盤キーと黒鍵盤キーを押しっぱなしにすれば、同じ譜面を再び読み込みます。

オートプレイ時および得点ゼロの時はリザルトを表示せず終了します。

LR2 を 現在位置から再生 (F6) で呼び出した場合のプレイスコアは、引数 “-NS” の効果により、保存されず、インターネットランキングにも登録されません。


編集中の “9 Keys (PMS)” 譜面を、LR2 は “10 Keys (Double Play) BMS” として誤解釈します。

譜面著者の期待に反して、PMS は 10 Keys スキンで表示されます。LR2 PMS View Helper [http://misty.orz.hm/tools.html#lr2pmsViewHelper] (外部リンク) でそれを阻止できます。bmse_viewer.ini の記述例:

LR2PMS
lr2_pmsview_helper.exe のパス (適宜書き換える)
<filename> -A -NS -lr2path:"D:\LR2\LR2body.exe"
<filename> -NS -lr2path:"D:\LR2\LR2body.exe"
-S -lr2path:"D:\LR2\LR2body.exe"
改行 (必須)

lr2_pmsview_helper.exeLR2body.exe と同じフォルダ内に置く場合は、引数 -lr2path:"LR2body.exe のパス" は省略できます。


uBMplay 上では音割れしない BMS が、LR2 では割れる場合があります。

LR2.exe 起動時の【SYSTEM タブ → SOUND フィールド → OUTPUT TYPE】で “ASIO” が選択され、ASIO が正常に機能しているなら、LR2 は全波形を忠実に鳴らしています。つまり BMS 側がもともと音割れするように調整されており、uBMplay の経由する “Windows Vista 以降のソフトウェアミキサー” がピークリミッターを作用させています。詳細は前述のリンク先をお読みください。


LR2 コマンドラインオプション

昔のバージョンにはたくさん用意されていたようですが、筆者は現在も使えるのか確認していません。ビューワ設定ウィンドウの【引数】に指定できるのかどうかも不明。興味がある方は DDR の頁も参考にしてください。

ざっと検索したところ、以下のようなコマンドラインオプションが存在したようです。

引数 説明
/lunaris 落ちモノパズルゲームがプレイできます。セーブされません。
/mine 大量の地雷ノートが追加されます。セーブされません。
/ln 全ノートがロングノートになります。セーブされません。
/soflan bpm が常に変化し続けます。セーブされません。
/as スクラッチが降ってこなくなります。セーブされません。
/deletescore 現在選択中の譜面のスコアを削除します。
/hash 現在選択中の譜面の MD5 ハッシュを表示します。
/reset コマンドにより設定可能なすべてのオプションを解除します。

これらのコマンドのうち一部は、LR2 の選曲画面の検索フォームに入力することによって実行できます。他にも /rename/uninstall などのコマンドが存在するようです。

さらに Bluvel 氏によって、以下のコマンドライン引数が知られました。

LR2body.exe -movie [出力ファイル名]
動画書き出しモードで起動します。
LR2body.exe -auto2avi [譜面ファイル名] [出力ファイル名]
単曲モードで動画を書き出します。譜面部分や音声も含めて動画化されます。
LR2body.exe -bga2avi [譜面ファイル名] [出力ファイル名]
BGA に音声を加えて書き出します。BGA 以外の部分を動画化しません。

コマンドプロンプトから以下のように指定できます。

"D:\LR2beta3\LR2body.exe" -bga2avi "E:\yamajet_is_sugoi [http://www.yamajet.com/archives/43] (外部リンク)\foon_5n.bms" "C:\foon_5n.avi"

LR2 は BGA 関連の有名でない拡張命令を実装していないので、より詳細な動画化をお望みの方は BGAEncAdvance [http://yaruki0.sakura.ne.jp/programs/bgaencadv.html] (外部リンク) をお試しください。


おまけ

  1. まず LR2body.exe のショートカットを作成します。
  2. これを右クリックしてプロパティを開き、コマンドライン引数 “-A -NS” を付加します。

    パスがスペースを含む場合は、以下のようにパスを引用符で括ります。

    "C:\Documents and Settings\IRUser\デスクトップ\LR2beta3\LR2body.exe" -A -NS
  3. これを “適用” し、“OK” からプロパティを閉じます。
  4. このショートカットはビューワとして利用することができます。

    このショートカットにドロップした譜面は、常にオートプレイされます。

  5. また、引数に “-NS” のみを付加したショートカットを別に作れば、

    このショートカットにドロップした譜面は、常にテストプレイモードで再生されます。

    このショートカットにドロップした譜面を直接テストプレイできます。

BMSE やショートカット経由でコマンドライン引数 “-NS” を使った場合、LR2 はスコアを記録せず、本体側データベースやインターネットランキングへの譜面登録も行いません。

作成中の譜面でデータベースを汚したくない場合、このモードを利用すると安全です。